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マウスピース矯正で感じる痛みとその対処法

2024/9/20

マウスピース矯正で感じる痛みとその対処法

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、目立ちにくい透明なアライナーを使うため、ワイヤー矯正より快適で痛みも少ないとされています。しかし、完全に痛みがないわけではありません。この記事では、*マウスピース矯正による痛みの原因とその対処法*について詳しく説明します。

マウスピース矯正での痛みの原因

歯の移動による圧力

マウスピース矯正では、アライナーが歯に一定の圧力をかけて徐々に歯を移動させます。この圧力が痛みの主な原因です。新しいアライナーに交換するたびに、歯に新しい力がかかるため、初日から数日間は痛みを感じることが一般的です。痛みは歯の移動が原因であり、特に前歯や奥歯の位置が大きく変わる場合に強く感じることがあります。

アライナーのフィット感

アライナーが歯にしっかりフィットしていることで、歯茎や頬に摩擦が生じ、痛みを感じることもあります。特に、初めて装着する際や、新しいアライナーに交換したばかりのときに、口の中の柔らかい組織に違和感や軽い痛みが発生しやすいです。

アライナーのエッジによる刺激

アライナーのエッジが鋭くなっている場合、口の中の軟組織に当たり、痛みを感じることがあります。特に、口内が乾燥しているときや、アライナーが不完全にフィットしている場合、口の内側に刺激が生じやすくなります。

マウスピース矯正での痛みを軽減する方法

痛みは多くの場合一時的ですが、少しでも快適に矯正治療を進めるための対策を取ることが大切です。以下の方法で痛みを軽減できます。

新しいアライナーを夜に装着する

新しいアライナーを装着した直後が最も痛みを感じるタイミングです。このため、痛みを感じやすい初期段階は、就寝前に新しいアライナーを装着することをおすすめします。寝ている間に痛みを感じにくくなり、翌朝には多少痛みが軽減していることが多いです。

痛み止めを服用する

マウスピース矯正による痛みが強い場合、*市販の鎮痛剤*(イブプロフェンやアセトアミノフェンなど)を一時的に服用することで、痛みを軽減することが可能です。ただし、鎮痛剤の使用は必要最低限にとどめ、治療の進行を歯科医と相談しながら使用することが重要です。

口腔用ワックスを使用する

アライナーのエッジが痛みの原因になっている場合、*口腔用ワックス*をエッジ部分に貼り付けて摩擦を防ぐことで痛みを軽減できます。これは、特にエッジが口の中に当たって痛みを引き起こしている場合に有効です。

冷たいものを使用して痛みを和らげる

冷たい水やアイスパックを使用して、口の中を冷やすことで痛みを一時的に和らげることができます。冷却によって歯や歯茎の炎症が軽減され、痛みが緩和されることがあります。ただし、アライナーを外して冷たい飲み物を飲むことをおすすめします。

時間と共に慣れる

多くの人が新しいアライナーに数日で慣れ、痛みが軽減します。痛みは1週間ほどで自然に収まることが多いので、時間と共に体がアライナーに適応することを待つのも一つの方法です。

痛みを予防する方法

アライナーの正しい装着

アライナーをしっかりと装着することで、痛みの原因となる不適切な圧力を防ぐことができます。装着が不完全だと、アライナーが一部の歯に強い力をかけ、痛みを引き起こすことがあります。装着時には、しっかりと全ての歯にフィットしているか確認しましょう。

適切なケアを行う

毎回の食事の後にアライナーを外し、歯磨きやフロスを行うことで、口腔内を清潔に保つことができます。アライナーを外した際に、適切なケアを怠ると、歯茎が炎症を起こして痛みが発生するリスクが高まります。

指示されたスケジュールを守る

歯科医師の指示に従い、定期的にアライナーを交換することで、適切な力で歯が動き、過度な圧力による痛みを防ぐことができます。スケジュールを守らず、交換を遅らせたり急ぎすぎたりすると、痛みが増す可能性があります。

痛みが続く場合の対応

マウスピース矯正での痛みは通常1週間以内に収まりますが、もし痛みが長期間続く場合や、非常に強い痛みが発生する場合は、歯科医に相談することが重要です。アライナーのフィットに問題がある可能性や、歯茎に炎症が起きている場合がありますので、専門家の意見を仰ぎましょう。

まとめ

マウスピース矯正は、痛みが少ない治療法とされていますが、歯の移動による圧力やアライナーの装着による摩擦で痛みを感じることがあります。痛みを軽減するためには、鎮痛剤の服用や口腔用ワックスの使用、冷却などが効果的です。また、正しい装着方法やケアを行うことで、痛みの予防にもつながります。痛みが続く場合は、すぐに歯科医に相談し、適切な対処を行うことが重要です。

参考文献:  
1. Invisalign公式ウェブサイト. (2023). [Invisalign Treatment](https://www.invisalign.com)  
2. 日本矯正歯科学会. (2023). [矯正治療の基礎知識](https://www.jos.gr.jp)

院長写真

著者

横山歯科クリニック院長
横山真也

保有資格

  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本矯正歯科学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会  会員
  • 日本臨床歯科学会 会員
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