矯正中に起こりやすいトラブルとその対策方法
2024/12/4

矯正治療中は、歯並びが徐々に改善される一方で、さまざまなトラブルが発生することがあります。こうした問題はほとんどが一時的なもので、適切な対策を取ることで快適に治療を続けることが可能です。この記事では、矯正中に起こりやすいトラブルとその対策方法について詳しく解説します。
1. 痛みや不快感

トラブル内容
矯正装置を装着した直後や調整後に、歯の動きによる痛みや違和感が生じることがあります。この痛みは通常、数日から1週間ほど続き、その後軽減します。
対策方法
- 痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤を使用して痛みを和らげましょう。ただし、使用前に歯科医に相談することが望ましいです。
- 矯正装置が口内に当たって痛い場合、歯科医院から支給される「歯科用ワックス」を装置に貼り付けて、口の中の摩擦を減らすことができます。
- 柔らかい食べ物(スープ、ヨーグルト、豆腐など)を食べることで、痛みが和らぎます。
2. 装置の破損やワイヤーの外れ

トラブル内容
矯正中に装置が破損したり、ワイヤーが外れたりすることがあります。特に固い食べ物や粘着性のある食べ物を食べたときに発生しやすいです。
対策方法
- 装置が破損したりワイヤーが外れた場合は、できるだけ早く歯科医に連絡して修理してもらいましょう。装置が正しく機能しないと、治療が長引く可能性があります。
- 固い食べ物(ナッツ、氷、フランスパンなど)や粘着性のある食べ物(ガム、キャラメルなど)は避けるようにしましょう。これにより、装置の破損リスクを減らせます。
3. 口内炎や口の中の傷

トラブル内容
矯正装置が頬の内側や唇、舌に当たることで、口内炎や傷ができることがあります。特に装置を装着した初期に起こりやすいです。
対策方法
- 口内炎ができた場合は、歯科医から処方される軟膏を使用して治癒を促しましょう。
- 歯科用ワックスを使用して、装置が口内に直接触れないようにするのも効果的です。
- 口内を清潔に保つために、アルコールを含まないマウスウォッシュを使って口をすすぎましょう。
4. 歯の動きが遅い
トラブル内容
矯正治療中に歯の動きが予定通り進まないことがあります。この場合、治療期間が長くなる可能性があります。
対策方法
- 指示された通りに矯正装置を使用することが大切です。例えば、取り外し可能なマウスピースを使用している場合は、1日20時間以上装着するようにしましょう。
- 歯科医による定期的な調整やチェックを欠かさず受けることで、歯の動きを適切に管理できます。
5. 矯正中のむし歯や歯周病

トラブル内容
矯正装置が装着されていると歯磨きがしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
対策方法
- 歯科医に勧められる専用の歯ブラシやデンタルフロスを使用して、矯正装置の周囲を丁寧に磨きましょう。電動歯ブラシも有効です。
- フッ素を含む歯磨き粉を使うと、むし歯予防に役立ちます。
- 定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯の健康を維持しましょう。
まとめ
矯正治療中には、痛みや装置の破損、口内炎など、いくつかのトラブルが発生することがありますが、適切な対策を取ることで快適に治療を進めることが可能です。トラブルが発生した際は、すぐに歯科医に相談し、アドバイスを受けることが大切です。