インプラント以外の選択肢とは?歯を失ったときの治療法と費用の目安
2026/7/10
歯を失ってしまったとき、「インプラントを勧められたけれど、他の選択肢も知りたい」「費用がどれくらいかかるのか不安」と悩んでいませんか?
この記事では、インプラント以外の代表的な治療法である「ブリッジ」と「入れ歯」について、それぞれの仕組みやメリット・デメリット、費用の目安を分かりやすく解説します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の診断や治療方針、保険適用の可否については、必ず歯科医師にご相談ください。
歯を失った状態を放置するリスク
歯が抜けたまま放置すると、残っている歯が移動して噛み合わせのバランスが崩れたり、「オーラルフレイル(お口の機能低下)」につながる可能性があります。そのため、「補綴(ほてつ)治療」と呼ばれる、歯の機能を回復する治療を受けることが一般的に推奨されています。
代表的な治療法には、「ブリッジ(架橋義歯)」「入れ歯(有床義歯)」「インプラント」のほか、条件が揃えばご自身の不要な歯を移植する「自家歯牙移植」という選択肢もあります。
インプラント以外の選択肢1:ブリッジ(架橋義歯)
ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を削って土台(橋脚)にし、連なった人工の歯をかぶせて接着剤で固定する治療法です。
メリットとデメリット
- メリット:元の歯とほぼ同じ大きさの人工歯を使用するため、装着時の違和感が少なく、食事中も動きにくいとされています。また、装置を外さずに通常の歯磨きと同じように清掃が可能です。
- デメリット:健康な両隣の歯を削る必要があります。また、土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯を失うリスクや装置が変形するリスクがあります。連続して複数の歯を失っている場合など、欠損の状況によっては適用できないことがあります。
費用の目安
お口の状態や欠損している歯の場所によりますが、基本的に保険適用での治療が可能です。保険適用(3割負担)の場合、一般的に窓口負担は約1万円〜2万円前後(3本連なった人工歯の場合)が目安となります。※事前の検査や処置、選択するお薬などの内容により、総額は前後する場合があります。
インプラント以外の選択肢2:入れ歯(有床義歯)
入れ歯は、人工の歯と歯ぐき、そして残っている歯にかける固定用の針金などで構成される取り外し式の装置です。
メリットとデメリット
- メリット:ブリッジのように両隣の歯を大きく削る必要がほとんどありません。また、多くの歯を失った場合など、さまざまな欠損状態に適応しやすい治療法です。型をとって作製するため、事前の歯の治療が少なく、治療期間も比較的短めで済みます。
- デメリット:装置が比較的大きいため、装着時に違和感が出やすい傾向があります。完全固定ではないため、使用中に動いたり外れたりすることがあり、慣れるまでは噛みにくさや発音のしにくさを伴うことがあります。また、毎食後に装置を外して清掃する必要があり、清掃を怠ると口臭や、針金をかけた歯の虫歯・歯周病リスクが高まります。
費用の目安
こちらも保険適用での治療が可能です。保険適用(3割負担)の場合、部分入れ歯で一般的に窓口負担は約5千円〜1万5千円前後が目安となります。※お口の状態、事前の検査・治療内容、使用する材料(プラスチックの種類や金属のバネの有無など)によって総額の費用は異なります。
インプラント治療との違い
インプラントは、あごの骨に手術で人工の歯根を埋め込み、そこに人工の歯を取り付ける治療法です。両隣の歯を削る必要がなく、天然の歯に近い噛み心地や見た目を回復しやすい治療法です。なお、当院のインプラント治療は認定医が執刀し、世界的シェアを持つオステム社のインプラントを採用しています。また、手術への不安や痛みを軽減する「静脈鎮静法」の導入や、衛生管理を徹底した「完全個室」でのオペ体制を整えています。
一方で、事前の特別な検査や外科手術が必要となり、人工歯根が骨に定着するまで待つ必要があるため、治療期間が比較的長くかかる場合があります。また、すべての歯科医院で対応しているわけではなく、患者さんの全身状態やあごの骨の状態によっては治療を推奨できない場合もあります。
自由診療について(費用・リスク・期間の目安)
インプラント治療は保険適用外の自由診療となります。
- 費用の目安:1本あたり約30万円〜50万円程度(歯科医院や症例により異なります)
- 治療期間・回数の目安:約3ヶ月〜6ヶ月、通院回数6回〜10回程度(※あごの骨の状態等により個人差があります)
- 主なリスク・副作用・制限事項:外科手術に伴う痛み、腫れ、出血、感染症などが起こる可能性があります。また、骨に定着しない場合や、日々の清掃・メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎になるリスクがあります。なお、当院では20歳未満の方へのインプラント治療は行っておりません。また、糖尿病や骨粗鬆症(お薬の服用状況含む)などの全身状態によっては治療が受けられない場合があります。インプラントの保証については、半年毎の定期検診の受診が条件となります。
自分に合った治療法の選び方
補綴治療には、それぞれに長所と短所があります。また、患者さんの歯ぐきやあごの骨、お口全体の状況、全身の健康状態によって、適した治療法は異なります。症例によっては、そのまま様子を見るケースや、矯正治療を組み合わせるケースもあります。
まとめ
インプラント以外の選択肢として、主に「ブリッジ」や「入れ歯」が挙げられます。また、当院では条件が合えばご自身の親知らずなどを生かす「自家歯牙移植」にも対応しています。これらは保険適用となるケース(※移植は条件による)もあり、費用を抑えつつ歯の機能を回復できる可能性があります。
どの治療法がご自身のお口の状態に合っているかは個人差があります。まずはかかりつけの歯科医院で精密な検査を受け、主治医に各治療法の詳細をよく尋ねた上で、ご自身が十分に納得できるベターな方法を選ぶことが大切です。
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