CGF・AFGとは?
患者様から採血した血液に添加物(抗凝固剤や凝固促進剤など)を一切加えずに作製できる完全自己血液由来のフィブリンゲルです。
CGF(Concentrated Growth Factors)とは
専用の遠心分離器で血液を遠心分離して生成したフィブリンと傷の治癒や組織の再生に有効な血小板や成長因子を濃縮したゲル状の塊です。
AFG(Autorogous Fibrinogen Glue)とは
抗凝固剤を加えておらず自然な状態に近い血漿で、液状です。プラスチック管で遠心分離します。AFGに骨補填材を混ぜることにより粘土状に固まり、骨の再生誘導ができるようになります。
CGF・AFGのメリット・デメリット
メリット
抜歯した後などに入れると痛みや腫れを抑えることが出来ます。止血作用があります。
手術部に入れることで歯肉などの組織の再生を促し、治癒を早めます。インプラントをするために骨が必要な場所に入れることで、骨の再生を促します。
患者様ご自身の血液から作製するため、感染症やアレルギー等の心配がありません。
デメリット
感染症にかかっている方・血液等の疾患がある方は、この治療方法を受けることができない場合があります。
保険適用外のため、ややコストがかかる。
CGF・AFGの費用
・CGF療法(親知らずの抜歯時使用の場合) : 16500円(税込)
・AFG療法(骨補填剤使用の場合) : 55000円(税込)
CGF・AFGの作製手順
採血
細い針で痛みの少ない採血を行います。約10cc~30cc(採血管1~3本程度)の血液をいただきます。
遠心分離
専用の遠心分離機で15分程度遠心させます。
血小板濃縮フィブリゲルの抽出
添加物が一切入っていない完全自己血液由来のフィブリンゲルを取り出します。
再生治療に使用
インプラント治療であれば、傷口が早く治り、骨や歯周組織の再生を促進させ、治療期間の短縮につながります 親知らずの抜歯後であれば、感染のリスクを抑えながら治癒を促進し、親知らず抜歯後の腫れと痛みを軽減します。
著者
横山歯科クリニック院長
横山真也
保有資格
- 日本歯周病学会 会員
- 日本矯正歯科学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本臨床歯科学会 会員