七五三の記念撮影前に確認したい、お子さまの歯と笑顔のチェックポイント|院長からのご案内
2026/11/2
七五三の記念撮影を控え、「写真に歯の汚れが写らないか心配です」「虫歯がないか、撮影前に見てもらったほうがよいですか」とご相談をいただくことがあります。
晴れ着や衣装の準備と同じように、お口の状態も少し早めに確認しておくと、当日を落ち着いて迎えやすくなります。
11月15日の七五三に向けて大切なのは、見た目だけを急いで整えることではありません。
痛みや違和感がないか、歯みがきで落としにくい汚れがないかを確認し、お子さまが笑顔で過ごせる状態を目指すことです。
撮影前にご家庭で見ていただきたい5つのポイント

明るい場所で、お子さまが嫌がらない範囲で確認してみてください。
口の中を無理に触ったり、大きく開けさせ続けたりする必要はありません。
- 歯に茶色・黒っぽい部分、白く濁った部分がないか
虫歯は黒い穴だけではありません。歯の表面が白く濁って見える、溝が茶色く見えるなどの変化が気になる場合は、歯科で状態を確認します。 - 食べ物が詰まりやすい場所がないか
奥歯の溝や歯と歯の間は、汚れが残りやすい場所です。いつも同じ場所に食べ物が残る場合は、仕上げみがきの方法も含めて確認するとよいでしょう。 - 歯ぐきが赤い、腫れている、みがくと出血することがないか
歯ぐきの状態は、歯垢が残っていることや、みがき方が合っていないことのサインになる場合があります。 - 冷たい物や甘い物でしみる、食事を嫌がることがないか
お子さまは痛みをうまく言葉にできないことがあります。「片側だけで噛む」「硬い物を避ける」といった様子も、受診時にお伝えください。 - 前歯の欠け、転んだ際にぶつけた跡、ぐらつきがないか
乳歯の生え替わりによるぐらつきはよくありますが、ぶつけた後の変色や痛み、強いぐらつきがある場合は早めの確認をおすすめします。
撮影直前に歯医者へ行くべきでしょうか

痛み、腫れ、歯の欠け、明らかな穴、強いしみる症状などがある場合は、撮影日を待たずに歯科へご相談ください。
応急的な対応が必要になることもあります。
一方で、症状はないものの「汚れや虫歯が心配」という場合は、撮影の直前ではなく、できれば1〜2週間ほど余裕をもって健診やクリーニングの相談をしておくと安心です。
お口の状態によっては、すぐに処置を進めるよりも、まず歯医者さんの雰囲気に慣れる時間をつくるほうがよいお子さまもいます。
当院では、お子さまの性格やその日の気持ちを見ながら、いきなり治療を始めるのではなく、お話や練習から入ることを大切にしています。
撮影前だからと急がせすぎず、「お口を見てもらって、きれいにみがけているか聞いてみよう」と前向きに声をかけてみてください。
写真に向けて意識したいのは「白さ」よりも清潔なお口です

乳歯や生えたばかりの永久歯は、色や形に個人差があります。
前歯が少しすき間なく並んでいない、生え替わりの途中で見た目が変化しているといったことも、成長の過程で見られます。
撮影前にご家庭でできることは、特別なことではありません。
寝る前の仕上げみがきを丁寧に行い、歯の表面や奥歯の溝、歯と歯の間に汚れが残っていないかを見ることが基本です。
歯の着色や歯垢が気になる場合には、無理にこすり取ろうとせず、歯科でご相談ください。
千歳飴と虫歯予防のポイント

七五三では千歳飴を楽しむ機会があります。
甘い物を完全に避ける必要はありませんが、虫歯予防のためには「量」だけでなく「食べ方」が大切です。
- 食べる時間を決め、少量ずつ何度も食べ続けないようにします。
- だらだら食べを避け、食べた後はお茶や水を飲むようにします。
- 帰宅後や就寝前は、保護者の方が仕上げみがきをします。
- 歯にくっつきやすいお菓子は、奥歯や歯の間に残りやすいため、特に丁寧に確認します。
おやつの時間を決めることは、お口の中が酸性になっている時間を長引かせにくくするためにも役立つと考えられています。
お祝いの日こそ、楽しんだ後の歯みがきまでを一つの習慣にしてみてください。
歯医者さんを怖い場所にしないための声かけ

七五三の時期は、お子さまにとって行事が多く、慣れない衣装や撮影で緊張することもあります。
歯科受診を予定する際は、怖さを強めない伝え方を心がけていただければと思います。
- 「歯を見てもらって、上手にみがけているか教えてもらおう」と伝えます。
- 「何もしないよ」「絶対に痛くないよ」と約束することは避けます。
- 歯医者さんをしつけや脅しの言葉に使わないようにします。
- 受診後は、できたことを具体的に褒めます。
当院では、治療が必要な場合にも表面麻酔や細い針などを用い、痛みに配慮しています。
ただし、お口の状態やお子さまの感じ方には個人差があります。まずは不安を減らし、通院そのものに前向きなイメージを持てるよう、一緒に進めていきます。
当院で確認していること

小児歯科の診察では、虫歯の有無だけでなく、歯垢の付きやすい場所、歯ぐきの状態、仕上げみがきの方法、食習慣などを総合的に確認します。
必要に応じて、フッ素塗布や奥歯の溝を守るための処置についてもご説明します。
お子さまが初めて歯科を受診する場合や、以前の受診で苦手意識がある場合には、診療室の雰囲気に慣れる練習から始めることがあります。
最終的な診断や治療方針は、実際にお口の中を拝見し、お子さまの成長や生活背景も踏まえて私がご家族と相談しながら判断します。
七五三の笑顔のために、早めの確認を

七五三の記念写真は、お子さまの成長を残す大切な機会です。
撮影直前に慌てるよりも、歯や歯ぐきの変化、食べにくそうな様子、歯みがきで気になる場所がないかを早めに確認してみてください。
痛みや腫れがある場合は、早めの受診をご検討ください。
症状がなくても、仕上げみがきやおやつの食べ方に迷う場合は、健診の際に気軽にご相談いただけます。
一人で悩まず、お子さまが笑顔で七五三を迎えられるよう、一緒にお口の健康を見守っていきましょう。
この記事は一般的な情報です。実際の診断、治療後の注意点、保険適用の可否は、治療内容やお口の状態によって異なるため、担当の歯科医師の判断に従ってください。